採用力が上がると定着力が下がる

今年の新卒採用も佳境に入って

きているようですね。

電車に乗っていると

リクルートスーツの学生さんを

たくさん見かけます。

 

中小企業にとっては

益々厳しい状況が続いている

ようです。

 

あの手この手を使って

採用力をあげていかないと

欲しい人材を採ることが

できません。

 

しかし、採用してもすぐに

辞めてしまう・・・

大卒の3年以内の離職率は

3割と言われています。

経営者の方、人事担当者の方に

とっては悩ましい問題ですね。

 

 

ここ10年の間新卒採用に

携わってきて感じたことを

今日は書いてみました。

 

最初は会社説明会すらやったことが

ない状態からのスタートで

採用記事も、広告会社に記事を

書いてもらったものを

そのまま利用するだけ、

エントリーのシステムすらない

 

説明会もみんな素人なので

何を話していいかわからない。

正直、今思うと格好の悪い

説明会だったように思います。

 

ただ、こんな会社でも一緒に

やってくれる仲間がほしい!

この気持ちだけは全員共通していました。

 

そんな不器用だけど、熱意だけはある

素朴な社風に惹かれたのか

毎年2名程度は採用することが

できていました。

 

 

今ではその時採用したメンバーが

中堅になり、会社の雰囲気も

随分変わりました。

 

会社説明会も、段々洗練されてきて

応募記事も自分たちで作り

学生からの要望にも答えられる

ような記事を掲載し

会社説明会も、何をどう話すかなど

スタッフに選ばれたメンバーが

自分たちで意見を出し合い

学生たちにどうやったら

わかってもらえるか?

会社の魅力が伝わるか?

決めて、実行していきました。

 

正直、私が何もしなくても

メンバーさえ決めてしまえば

内容は決めて運営してくれるような

状態になり、採用力は10年前に

比べて格段の差がついたと感じています。

 

近年の厳しさのせいで、エントリー数は

相当数減少していますが、

それでも2名程度の採用はコンスタントに

できている状態です。

 

 

採用力が上がっている

状態です。

 

 

ところが、最近異変が起きています。

 

ほとんど採用した新卒は

辞めることなく残っていました。

 

しかし昨年、2年半在籍していた

社員が退職し、同じ年の入社の

社員が体調を崩し、結局、この春に

退職しました。

そして、先日の優秀な女子社員の

退職。

この年の同期は4名いるのですが

残ったもう一名も

ここのところ辞めたいということ

口にしています。

 

採用力はあがっているはずなのに

なぜか、定着力が下がってきたのです。

 

採用する力は上がっている。

新人研修も精度が上がっている。

 

こちらが動かなくても

先輩社員が気にかけて

後輩たちに声をかけている。

 

でも辞めたいと言う・・・

 

 

何が悪いのか???

 

 

ここである一つの答えに

たどり着きました。

 

それは、現場の育成力

あるべき姿に追いついていないのです。

 

ここ最近の会社説明会のプレゼンは

格段にいいものに仕上がりましたが

それを聞いた学生は

「なんかこの会社すごくいい!!」

 

こんなふうに期待感いっぱいで

入社してくるようになったのです。

(別に悪いことではありませんが)

 

新人研修でもたくさんのことを学び

先輩とのつながりもできた。

毎日、楽しく過ごしてきた。

 

ところがいざ配属先へ行ってみると

怖い顔した上司が何を考えているのか

わからない。

仕事が理解できない。

自分が何のためにこの仕事を

やっているのかわからない。

雰囲気の悪い部では、

誰も言われたことしかやらない。

 

 

採用する力が上がっても

その採用した人材を

育てる力(仕組み)が現場には

まだ足りていない。

 

採用力と現場の育成力

アンバランスが起きているのです。

 

ここにギャップができてしまったため

現実を目の前にした新人が

目標を見失ってしまい

退職してしまう・・・

 

 

これが現実なんだとわかりました。

 

今はどこの力が足りていないのか

目星はついています。

 

時間はかかりますが、

現場の育成力を上げることに

力を注がないといけません。

 

採用力と現場の育成力

 

これのバランスがとれて

初めて人が定着してくれます。

 

 

一生懸命採用しているのに

すぐ辞めてしまうと

悩んでおられる方は

少し現場の状況にも

目を向けてみませんか?

 

意外なところに解決の

ヒントはあるのではないでしょうか。