コミュニケーションもコスト??

仕事をしていく上でコミュニケーションは

大事ということはよく言われています。

コミュニケーションを良くすることで

信頼関係を強くしていくことが

できるからですね。

 

もちろん、ビジネスですから

仲良しグループということでは

ありません。

 

ただ、やはり雰囲気はいい方がいい。

 

 

私もそんな一人でした。

10数年前に再就職した会社は

事情があって、特に社員全員が

暗い!

コミュニケーションの「コ」の字も

存在していませんでした。

月1回だけ、土曜日が出勤日になっていて

全体ミーティングが設定されていましたが

3分の1~半数近くの社員が

有休休暇を取得して出てこない。

そんな状態でした。

 

これでは意味がないので

土曜日の昼食を会社で全額負担して

全員で楽しくランチ会をしよう!

部門、役職、年齢関係なく

全員と会話できる機会をもつ!

ということを計画しました。

 

ところが、この計画を

社内に発表したところ、

「そんな無駄なところに

なんで金をかけるんだ!

そんな金をかけるくらいなら

分析の機械を買え!

その方が利益に貢献できるだろう!」

なんていう反論が続出しました。

 

至極もっともなご意見です。

 

ちなみにこのランチ会の予算は

1回、50,000円程度で

年に10回ほど。

その機械はウン百万円するものですから

仮にランチ会を我慢して

そちらに予算を回しても

購入できるまでに10年近く

かかるものです。

 

そんな反対意見をなかば強引に

押さえつけ、強行実施していきましたので

こちらも必死に面白いメニューを

考えていきました。

 

そうこうしているうちに、段々

社員に受け入れられるようになっていき

自然と周りの人間との会話が増えていきました。

次は何を出してくれるの?

これが食べたい!等々・・・。

 

最初はただただ雰囲気を

明るくしたい!という思いだけでしたが

若手からは、このランチ会をきっかけに

他の部の目上の人とも話ができて

きっかけがつかめた。

仕事のことも相談しやすくなった。

という意見をもらえるようになりました。

 

 

始めた当時は、意味もわからず

やっていましたが、最近、これには

きちんとした理論があることを

学びました。

 

取引コスト理論

というものです。

 

取引コストとは、会計上のコストではなく

人間関係にかかわる見えないコストのことです。

 

 

ノーベル経済学賞を受賞した人が

開発、発展させた新制度派経済学の

中心的理論です。

 

人間は完全に合理的にもなれないし

非合理的にもなれない。

ある程度限定合理的な存在です。

しかも隙あらば相手の不備に付け込んで

自分に有利なように利益を追求する

存在であるとされています。

 

このような限定合理的な人間世界では、

取引を行う場合に

取引上の無駄

が発生します。

自由に取引をする場合、

お互いに自分に有利になるように

駆け引き

が起こります。

それは市場の知らない人同士の取引でも

社内の知り合い同士の取引でも

起こります。

この時発生する人間関係上の駆け引き

(無駄な手間暇)のことを

「取引コスト」

と呼びます。

 

 

無駄な手間暇は信頼関係の

高低で変わってきます。

 

信頼関係という見えないコストが

会社には存在するわけです。

信頼関係をつくるにはコストが

かかります。

でも、信頼関係が高くなれば

無駄な手間暇はなくなるわけです。

 

無駄な手間暇に時間をかけるのか、

信頼関係をつくることに

コストをかけるのか?

 

この考え方を知ってから

会社の経費を使った飲み会にも

レクレーションにも、

よくわからない出張にも??

それぞれ意味があるのだと思える

ようになりました。(笑)

 

あ!ちなみに先ほどのウン百万円の

機械ですが、5年経たないうちに

買えましたのでアシカラズ・・・。