ベテラン社員の活用

昨日はある判決の解説を聞くために

出かけてきました。その判決というのは

「長澤運輸事件」

 

ご存じの方も多いと思いますが

定年後、再雇用された嘱託社員が

やっている仕事は同じなのに

高年齢という理由だけで

賃金を引き下げられるのは違法だ

ということで争われていました。

 

6月1日に最高裁の判決が出ましたので

記憶に新しいことでしょう。

 

現在の結果としては、

年収ベースで2割前後賃金が下がっていても

これがすぐに不合理であるとは言えないという

ことでした。

 

ざっくり言うと、基本給や賞与などの

賃金引き下げは一定程度は可能ということです。

ただし、なぜ支給されているか説明のつかない

手当は見直しが必要のようです。

 

 

さらに、この再雇用の方の事案は

法改正が予定されているため、

(パート労働法9条)この先

新たな論点が問題になる可能性が

あるようです。

 

現在は法律で定年後、65歳までは

何等かの形で雇用していくことが

求められていますから

他人事ではないですね。

 

ただ、特に中小企業にとっては

今は人が採用しにくい時代になっていますから

この定年後のベテランの活用は

非常に重要な課題になっているのでは

ないでしょうか。

 

単純に高年齢だからというだけで

賃金を引き下げて、ベテラン社員は

モチベーションが保てるのでしょうか。

 

やる気のないベテラン社員の扱いは

本当に難しいです。

 

実は、私も定年後の女性を管理した

経験があります。

この方、勤続35年を超える

超ベテラン

 

会社の生き字引・・・みたいな人

 

昔は多分、仕事できたんだろうな・・・と

わかります。(笑)

 

 

しかしパソコン操作はいまいち

新しい仕事のやり方にはついていけない

何か頼もうとすると、

「そんなやりかたでは

やったことがないからできない」

「以前はこうやっていた」等々

 

とにかく私は嫌で嫌で仕方ありませんでした。

 

こういうベテランの方はどうやって

活用したらよいのでしょうか?

 

それは

得意なことをやってもらい

たくさんおだてる

いえ、感謝することです。

 

得意なことって?と思われるかもしれません。

 

私は「効き脳診断」というものを

利用しています。

 

効き脳診断とは「ハーマンモデル」を

ベースとした人の思考特性を

診断するツールです。

(フォルティナ株式会社提供)

 

利き手や利き目があるように

人の脳にも効きがあります。

効き脳(利き脳)の違いにより、

思考特性(物事の捉え方や考え方)が

人それぞれ異なり、表れる言動も異なります。

 

この効き脳を診断によって4つに分類します。

ざっくり言うとこんな感じです。

 

A:理論派

物事を論理的に考え、分析が得意

理性的

B:実務家

しっかり計画を立てて着実に実行する

保守的

C:人情派

とにかく人間関係重視、チームワークを大事にする

感覚的

D:アイデアマン

全体的に物事を捉えることが得意

変化をもたらす、直感的

 

 

ちなみに私の効き脳は ↓

 

対人関係を重視して、人との

つながりを意識していて

物事を直感で捉えて感覚的に

動いていきます。

 

論理的に考えたり、計画をしっかり

練って地道に行動することが

大の苦手です。

 

私と同じようなタイプの人であれば

無意識に脳が働いているので

何も考えずにうまくやっていける

のですが、タイプが違うと、

なんで私の言うことわかってくれないの!!

となるわけです。

 

先ほどのベテラン女性ですが、効き脳は↓

これを見て、私はこの人に任せる

仕事を決めました。

 

重要な資料のファイリング

若い子には任せられない人事データーの更新

給与計算の二重チェック

等々・・・

 

(私)

これ、、、○○さんにしか頼めないんです。

忙しいでしょうけどお願いしますよ~~

(ベテラン)

え~~~、しょうがないなあ~~~(笑顔)

(私)

あ~~こんなにきれいにやってもらって

さすが○○さん!助かりました~

また、お願いしますねえ・・・

 

こんなやりとりに変えていきました。

 

 

自分ではこれも立派なマネジメントだと

思っています(笑)

 

働き方改革などと言われていますが

単に残業時間を減らすだけでは

改革ではありません。

人が採用しづらくなっていく

これからの時代は、簡単には

作業時間を減らすことはできないでしょう。

 

ベテランの力をうまく使って

生産性を上げていくことが

企業としての死活問題になっていきます。

 

 

そのためには、人と人の違い

理解し、その人強みは何か?

しっかり理解して

お互いの強みを活かしあえる関係

をつくっていきたいですね。