部下の役割、上司の役割

前回のブログで、上司の仕事は

モチベーションが自己発生できるような
目標を与えることが仕事

と書きました。

https://naiki-sr.com/2018/08/26/31/

 

それでは「部下の仕事」は何でしょうか?

それは

上司の指示を守る

です。なんだそんなこと当たり前!と

言われそうですが、

最近は自立型人材とか、自分のやりたいこと

とか、流行語のようにもてはやされて

若い人たちが、やりたいことがやれないから

会社を辞める・・・ということを

よく聞きます。

 

指示されたことについて、

なんでやるのかわからない、

面白くないからやらない

なんていうことがまかり通っていないでしょうか。

 

 

これは若手人材の意識の問題もあります。

もう一方でそれを許してしまっている

上司の責任でもあると思います。

 

先日、手伝っているプロジェクトの仕事で

ある若手から言われました。

 

「○○さんから、行政への更新を

するように言われていたんですけど

なんだか、効果がないような気がして

やらないでいたんです。

そうしたら、もう期限がくるから

すぐにやるように言われて、、、

とりあえず終わったんで、今回はこれで

行政へ更新の手続きできるんですけど

これって本当にやらないとダメなんですかね?」

 

近隣の住民の方々にアピール材料になる

という理由で環境データーをとりまとめて

行政へ申請する仕事でした。

 

確かに、アピールになると言えば

なるのですが、一般の市民の方が

こんな難しいページをわざわざ探して

見に来るのだろうか?という疑問は

あります。

 

実際にやらないといけない仕事量は

とても多くて、面倒なものです。

この若手は、そんな仕事はやりたくないと

思っていて、私から

「やらなくていいんじゃない」

という答えを引き出して

やらない理由にしようとしていたようです。

(立場的にプロジェクトリーダーに

意見できる位置にいたので)

 

この若手の言うことも理解できなくは

ないのです。一理あります。

 

しかし、これは近隣の住民の方に

この会社はきちんと法令を守って

環境に悪いことはしていないという

アピールをするために、上司

(社長から権限を与えられたプロジェクト

リーダー)がやると決めたことです。

 

やるかやらないかを決めるのは

若手社員の役割ではありません。

 

上司が決めるという権限を行使して

責任をおっているわけです。

 

若手社員は責任をおっていません。

やりたいかやりたくないかというのは

個人的な感情です。

 

組織の中には役割という位置があり

役割は役職についています。

 

その役職に個人がアサインしているのが

組織ということになります。

 

個人に役割がついているわけではない

のです。

 

上司と部下の役割は全く違うのですから

上司と部下は比較の対象には

ならないわけです。

 

部下の役割は、その仕事が

気に入ろうが、気に入るまいが

上司の指示を絶対守ること

が役割なのです。

 

これができていないということは

上司の指示を守らなかった時に

許された経験があるからです。

 

自分が選択権を持っていると

勘違いしてしまっているのです。

 

考えてみると、先ほどの若手社員・・・

仕事には積極的で能力も高いのですが

地味な仕事が重なった時に

「なんでこんな仕事をしないと

いけないのかわからない!!」と言って

何度も大泣きしていたことがありました。

 

その時、上司は

仕事の目的をきちんと伝えていなかった

理由を伝えていなかった・・・と言って

謝罪して何度も何度もなだめていました。

 

これが勘違いの原因かな・・・と

今更ながら思ったわけです。

 

先ほどの若手には

「あなたの気持ちもわからなくはないです。

確かに、こんな難しい内容を

一般の市民の人が見るのか?というのは

私も同意見です。

でも、だからと言って効果がないと

決めるのは私たちの仕事ではないです。

これは上の人たちが判断することです。

私たちはこの判断に従うことが仕事です。

 

もし、上司に伝えるとしたら

あなたがこの仕事にどれだけ時間が

かかって、他の仕事にどんな影響が

あるのか。これをまとめて、

更にこの内容をどれだけの人が

見ているのか、というデーターを

集めて、その上で自分には効果が

あるのかわからないと相談することは

できると思うよ」と伝えました。

 

 

若手社員はやや不機嫌そうな顔を

していました。

 

 

自分で疑問を持って考えて行動できる

人材は貴重ですが、

その前提には組織の中の役割を

しっかり守るという大前提がなくては

成り立ちません。

 

自分で考えて行動する

というのは、

自分のやりたいことだけをやる

ということではないのです。

 

上司も部下に嫌われたくないからと

部下に歩み寄ったり、変な譲歩を

してしまっては、組織は成長できなく

なってしまいます。

 

自分の役割の原点をしっかり理解して

その上で部下の話に耳を傾けたいですね。