トップは大変・・・

10月から、新任管理職の研修を

あるテーマのもとに行うことに

なっています。

 

先日、その打ち合わせも兼ねて

社長と、人事の取締役とたわいのない

話をしていました。

 

新任管理職の対象者は4名いるのですが

その中の一人についての話です。

 

営業部の責任者を任せているのですが

昇進と同時に部下も2名つきました。

 

社長がその部下になった女性に

現在の部内の状況を聞いてみたそうです。

 

その女性自身は仕事に対しては

不満もなく平穏に過ごしているそうですが

その責任者の彼についてこんなことを

言っていたそうです。

 

○○さんって、仕事できるけど

人のことに興味ないんです。

だから相手のこと好きにもならないし

嫌いにもならない。

だから??大きな失敗もないけど

大きな成功もない・・・

 

これを聞いた社長は、その彼に対して

抱いていた感覚が

「コレだ!」と思ったそうです。

 

営業という立場は、みなさんおわかり

だと思いますが、お客様と直接

やりとりする立場です。

 

社長の思い描く営業は、というより

会社の掲げているビジョン、

提供する価値は

相手の一歩先を読んでお客様や

社内の人から、ありがとう、

さすがだね!と言われる

質の高い仕事を提供すること

としています。

 

営業が人に対して興味がなければ

相手が何を考えて、何を望んでいるのか

全く感じることができない。

事実だけ伝えて商売しようとしても

それ以上でもそれ以下でもない。

お客様との関係性が築けない。

 

社長は業界内の人に彼の評判を

聞いていたようで、何度となく

話をしていたようですが、

なかなかうまく表現できずに

彼の成長を促すことができなかったと

感じているようです。

この社長、周りの人の話をよく聴く人で、

とても話しやすい人です。

若手社員からも信望のある人です。

 

しかし最近は個人的に勉強しているようで

ある方から言われたと話してくれました。

 

確かに話しやすいけど、「社長」という

肩書きがついているあなたに社員は

本音を話さない。どんなに話しやすくても

「社長」を前にしたら「緊張」すると・・・

話すことよりも、この人「いいね」と

思わせなければ人心掌握はできないと

言われたそうです。

 

確かにそうかも・・・と思いましたが

社長って大変!と思ってしまいました。(笑)

 

今回の営業の彼の件についても

人を好きになる研修ってないのか?と

聞かれました(さすがにそれは知りません)

よくよく考えてみると、会社のビジョン実現の

ために必要な要素や、求める人物像に

間違いはないのです。

ただ、正解がないためにそれを強く

相手に伝えることができていなかった

ように思います。

 

相手に話はしているけど、

どう思っているのかなとか

こんなこと言って辞めてしまったら

どうしようとか

(現に他に代われる人材はいないので)

 

なんだか遠慮があったように見えてきました。

 

恐らくこのトップに足りなかったのは

考え方ではなく、

相手にとって耳の痛いことをしっかり

伝えることをしていなかったことです。

 

もしかしたら相手は、一瞬嫌な顔を

するかもしれません。

しかし、それが会社のビジョン実現のために

必要な要素であれば、

伝えることがトップの仕事です。

 

そう考えると組織のトップは孤独で

大変な仕事だと思いました。

 

しかし、従業員の立場を経験した者から

言わせると、案外気が付いていないことを

言ってもらうのはありがたいことです。

 

それが信頼している方からの言葉で

あれば、自分にとっては耳が痛い

ことでも、素直に受け取れるものです。

 

人を好きになる研修はできませんが

社長の想いは胸に残しつつ

10月からの研修に取り組んでいこうと

思います。