ベストプレーヤーとマネージャー

10月より6カ月の予定で

次世代マネージャー研修をスタート

させました。

と言っても新しく始めるわけではなく

去年からこの研修はあったのですが

これまではプロデュースや段取りを

組んだりということをしていましたが

この10月からのステージは

実際に私が研修を行う形でスタートしました。

 

対象は社内の優秀層のうち

社長が管理職に登用した4名です。

4月から実際にマネージャーとして

仕事を始めながら外部研修等にも参加して

マネージャーとしての知識は

ある程度つけてきています。

 

そんな彼らを相手にまず最初に

仮想体感ゲームをしてもらいました。

 

ゲーム?と思われるかもしれませんが

ゲームでの行動が、そのまま実際の

仕事にも現れています。

そんなことを気づいてもらうためのものです。

 

最初のゲームは、情報が書かれている

カードをそれぞれのメンバーが持ち

口頭で情報を共有しながら、課題を

解決していくものです。

 

開始早々、情報カードをながめながら

あるメンバーが

「これってきっとこういうことを

求められてる思うんだよね」

「じゃあ、表にして情報整理していけば

わかるんじゃない?」

 

普通は、なかなか戸惑って何をしていいか

わからないのですが

最初から解決に向けた方法に

気づくあたりはさすが優秀層です。

 

とは言うものの途中、行き詰るところも

ありました。

メンバーの様子を見ていると

・とにかく自分の考えをしゃべりまくる人

・途中から発言しなくなる人

・目の前の表と格闘している人

 

普段の性格がそのまま出ています。(笑)

 

それでも時間内に回答を導き出す

あたりはさすがです。

 

と、これで終わってはただの遊びです。

この後の振り返りが大事!

 

自分の持っている情報だけでは

解決できないことがわかった

行き詰った時、違う人の意見を聞いて

考えを整理することで、また違う

考えを導き出すことができた

とにかく言いたいことは言えたから

ノンストレスだった

途中、黙り込んじゃって自分は

何やってるんだろうって思った

 

等々・・・

 

複雑な課題を解決するイメージが

持てたようです。

 

それと今回はもう一つ振り返りを

しました。

 

誰のどんな行動や発言が

解決に向けた過程の中で

印象に残っているか・・・

 

この振り返りになった途端、

全員のペンが止まってしまいました。

 

「誰が何言ったかなんて覚えてねぇ~」

「答え出すのに夢中でそんなこと

意識してなかった~」

という声が一斉に飛び出しました。

 

私:みんなさぁ~、優秀だから

課題解決することできたけど・・・

これ自分の部門に置き換えて考えてよ。

自分以外のメンバーが部下だとしたら

どう?

部門の課題解決すること大事だけど

自分がそのことに夢中になって

解決にあたって部下のどんな行動や

言葉が解決に結びついたかとか

見てなかったら、どうやって部下の

評価するの??

あと半年後にはみんな評価やるんだよね???

 

・・・・・・・・・

 

しばらくの沈黙の後、

全員、やってしまったぁ~~~という

顔をしてのけ反っていました。

(まあこれも狙い通りですが)

 

中小企業の場合、仕事のできる人

要するにベストプレーヤーが

マネージャーに昇格することが

普通でしょう。

社長もそれを望んでいます。

 

プレーヤー=自分で成果を出す人
マネージャー=プレーヤーに成果を出させる人

と定義されます。

 

ここで気を付けなければいけない

落とし穴があります。

ベストプレーヤーは一番仕事が

できてしまうため、目の前の難題を

解決するのが得意なのです。

その視点のままで周りのことを

見ることはできるでしょうか。

人はどうしても自分の得意な

方向に行ってしまいます。

 

マネージャーはいかに部下の

パフォーマンスを引き出すか?

どこにどんな人材を配置して

誰にどんな挑戦をさせるのか

それと同時に成果を上げることも

要求されるわけですから

マネージャーになった人は

その場に応じて視点を使い分けて

いかなければ、成果は出せないわけです。

 

そして、自分のことを見てくれていない

マネージャーに部下はついていくでしょうか?

 

 

こんなことは、外部の研修で

散々教わってきたはずです。

 

今回は知識として学んだことを

仮想の空間で体験してもらいました。

 

彼らに求められているのは

プレイングマネージャーの役割です。

自分も成果を上げながら

部下にも成果を上げさせなければ

いけません。

 

本当はプレイングマネージャーが

成功するのはとても難しいのです。

 

持たなければいけない目線が

違うのですから・・・

 

 

これをその場その場に合わせて

使い分けていくことが

彼らに求められているのです。

 

これはとても難しいことだという

ことを、経営層の方には

ご理解いただきながら

6カ月後には4人が今よりも

自信を持ってマネージャーの

仕事ができるように

こちらも準備していきます!