伝わっていないなら聴いてみる

先日、管理職研修の報告を

社長にしていた時のことですが

会社のビジョンをきちんと定めて

浸透させるのは重要だと思うけれど

どうしたらみんなに伝わるのか、

いくら話しても伝わってない

ように感じている

 

今度の若手管理職には特に

きちんと伝えたいけど

合宿でもすればいいと

よく言われるけれど

そんな方法でいいのか?

という話をされました。

 

 

TOPが考えていることを

しっかり管理職が腹落ちするのは

重要です。でも、

いくら話ても伝わっている

感じがしないというのが

社長の悩みです。

 

 

 

ということで、私は一言

「社長、話すんじゃなくて

聴いてみたらどうですか?

 

 

社長の考えていることはこれまで

散々伝えてきました。

だからある程度フレーズとしては

しみついています。

 

会社のビジョンはこうだけど

そうなったとしたら

あなたの部はどうなっているのが理想?

 

こんな感じで聴いて(質問)すれば

いいんです。

 

そしたら、嫌でも部長さんたち

なんとか答えようとして考えますから

 

理想の状態を聴いて

現段階の状況を聴いて

その間のギャップは何なのか?

 

 

これを社長が話すのではなく

部長さんたちに聴いて(質問)

話してもらいます。

部長さんたちは自分で考えて

話をしますから、自分で答えを

出します。

 

そうすると、会社のビジョンと

自分の部の方針がリンクしていきます。

やるべきことも自分たちで決められます。

 

自分の話した内容を自分で聴いて

自分で考えて次のことを考える

オートクラインが起こります

 

自分で考えて行動できる

自立型の部下を育てるためには

これを繰り返すことで

成長していくことができるように

なります。

 

理想の状態と現状を把握して

ギャップを確認して埋めていく

コーチングということになるのですが

 

上司の方がやっていまいがちなのが

例えばこんな会話・・・

 

上司「求めているの(理想は)90点の状態だよね」

部下「そうですね」

上司「でも今は50点だよな」

部下「そうですね。すみません」

上司「ギャップは40点だよな」

部下「はい、そうですね」

上司「これを埋めるには、

●●と××をすればできるよね」

部下「そうですねぇ、、、」

上司「じゃあ、△△カ月後までに完了させて」

部下「はぁ、、、わかりました」

 

この時、部下の発している言葉は

そうですねとか、はい、すみません等々

 

これが自分の耳に聞こえてきますから

何にも考えられていないのです。

 

これではオートクラインが有効に

機能していないので

わかったフリになってしまいます。

結局、自分では何も行動できないわけです。

だから、上司は

 

上司「本当などうなっているのが理想なの?」

部下「●●な状態だと思います」

上司「そうだね。じゃあ実際には今どんな状態?」

部下「××な感じです」

上司「そうなんだ。この差は

どんなものが考えられる?」

部下「これとあれができていないので、

ここを埋めていく必要があります」

上司「なるほど。じゃあどうやったら

それができるのかな?」

部下「これができれば一気に進むと思います」

上司「すごいね。じゃあそれができるために

何かサポートは必要?」

部下「この部分を教えてほしいです」

等々・・・

 

こうなると部下は質問されたことについて

一生懸命答えようとしています。

自分で分析して何が足りなくて

何をすればいいのか、

自分の言葉で発していますので

オートクラインが起こっているわけです。

 

 

 

まあ、実際にはそんなに簡単に進みませんから

これを何度も繰り返していく必要があります。

 

 

 

私:社長、あ~今、いいこと言ったなあって

思うことありませんか?

社長:そんなのしょっちゅうだよ。

毎日かも(笑)

私:それって社長の中でオートクラインが

起こっているんですよ。

社長、いつもきちんとお話しされているから。

 

だからこれを反対にして、部長さんたちに

オートクラインしてもらいましょう。

社長はこっち(図の左)になってください。

 

この話を少し聞いていた

社長は妙にご機嫌になって

 

あ、それいい! 今度やってみるよ!

いやあ~短い時間でいいこと聞いたわ~~

 

コンサルするつもりで話していたわけでは

ないのですが、話が上手な社長には

聴く(質問する)

 

ということが新鮮だったようです。(笑)