変わろうとしない人を変えることは組織の責任か?

少々固い題名になってしまいましたが

組織において人材育成の現場に立っていると

いろいろな場面に出くわします。

 

最近は採用難とか、離職の問題が

クローズアップされてきたせいか

組織内の人材育成にも光が

あたってきたように思います。

 

特に製造業は作れば売れる時代が

終わり、様々な価値観がある現代では

言われたことだけをやっているだけでは

競争社会には勝てなくなってきています。

 

 

この多様性の時代には

自ら考えて行動して変革を起こせる

人材を育てる必要があると

言われています。

 

とまあ、世の中がそういう時代に

なってきたということは

ある意味喜ばしいことなんですが、

 

全員が全員、自立型社員になることを

望んでいるかというと

それは怪しいところです。

 

 

先日、関わっている製造業の会社で

元取締役で現在、相談役をしている

方に呼ばれて、

 

ある層を変える取組をするべきだ

という話をされました。

 

ある層というのは、50代以上のいわゆる

ベテラン」と呼ばれる人たちで

知識と経験は豊富で、管理職をしている

人も入っています。

 

会社が厳しかった時代も、ひたすら

ものを作ることを我慢して続けてきて

手順書には表れていないノウハウも

持っている人たちです。

 

 

製造業ですから、この人たちがしっかりと

製品を作ることが会社の事業の基盤になります。

 

ただ、少し前から小さな問題が

出始めていて、それをなんとなく

クリアしてきてなんとか

過ごしてきたのですが

ここへきて、問題が大きくなりかけて

きている状態になっています。

このままいくと数年後には

立ち行かなくなるのではないか

という危惧を抱いています。

 

 

ここの部の部長に話を聞いたことが

あるのですが、確かに

50代のベテランの人は

能力もあるので、現場のことも

任せられるし、いろいろ自分が

わからないことも相談できる。

しかし、新しいことになると

拒否されるということは聞いたことが

ありました。

 

 

 

相談役とは次世代の育成の件で

話をすることはあったのですが

 

このベテラン層がこのままでは

成長を阻害する。

この層の底上げをするべきだと

いうことでした。

 

 

ただ、この層については以前にも

どうしたらいいのかということは

検討はされてきましたが

ここに力を入れるくらいなら

次世代を育てた方が

今後の組織運営には有効だと

社長が判断をしてきていました。

 

 

このベテラン層を少なくとも

「自分たちも変わらなくては」

「自分たちの仕事を変えていこう」

という気持ちを持ってくれないと

いくら若い人たちが

変革のために行動しても

邪魔をする存在になる

対立することになるのでは

ということを言われていました。

 

 

それを何もせずに見過ごすのは

組織としてはどうなんだという

ことでした。

 

やれることは相談役も協力は

惜しまないので、なんとかこの層の

底上げをどうやるか考えて

くれないかということでした。

 

 

言われていることは

ごもっともなんですが

 

他人を変えることはできないので

そこに無理やり手を入れても

変わらないです。

そして社内に変えられる人は

いないと思います。

(誰ができると思いますか?)

と伝えました。

 

 

 

 

人がしている行動は、必ず

その人が「選択」をしています。

 

その行動しているということは

その行動をすることに

「快」を感じているからで、

人はわざわざ「不快」な選択は

しないと言われています。

(もちろん無意識です)

 

だから変わらない

(言われたことだけをやる)

ということは、その人が

そういう「選択」

をしてるのです。

 

今回の場合(私の想像ですが)

これまでのノウハウでは

自分たちにかなうものはいない。

それだけで優位にたてる。

(これができないと製品がつくれない)

だからわざわざ新しいことに

労力を費やす苦労などしたくない。

(今更、勉強したくない)

しなくても給料はそれなりにもらえる。

だからこのままでいい。。。

 

こんなふうに考えているのでは

ないかと思っています。

 

 

そういう人に

「それは間違っているから

自分で考えて動きなさい」

といくら言ってもそんなに

変われるものではありません。

 

 

 

たとえ一時的に行動が変わったとしても

それは変わったのではなく、

命令

だからやったことであって

言われたことをやることに

変わりはないのです。

 

言われたことだけをやるということは

その人は自分の行動に責任を

持ちません。

 

 

 

これでは本当の意味で自分で

考えて行動できる人材は育ちません。

 

他人は変えられない

 

変わっていこうと思う
人から変わっていくしかない

 

 

 

TOPマネジメントで他人(部下)は

変えられるという時代の

相談役に理解してもらうには

まだまだ私の力量が

足りないようです。(泣)

 

どうなるかわかりませんが

ベテランの人たちに

変わった先に、どういう未来が

待っているのか

それをわかる形で見せて

そのためには

「あなたたち」の力が

必要です、、、ということを

伝えるしかないですね。

 

しかし、どうすればいいんだろう!