相手によって自分の打ち手を決める

ある程度の年齢になってくると

今の自分がやっている仕事を

どうやって次へ渡していこうかと

考えることがあります。

 

 

今いるメンバーの中から

可能性のありそうな人材を

育てていくとか

新しい人材を採用するとか

 

かく言う私も、総務の全体を

仕切る人材がほしいなと

思っていました。

 

年齢のこともありますが

今のスタッフはしっかりしていますが

全体を回して仕切るリーダータイプ

ではないなと考えていたからです。

 

 

全体の仕事量も考えて

採用活動をしていました。

 

 

 

先日面接した女性を

上司が気に入ったので

社長面接にあげることに

なりました。

 

まあ、その女性については

とてもソフトな印象で

周りの人も嫌な感じは

しないと思いますし

採用するこに異論はありません。

 

ただ、自分が思い描いていた

中心的なメンバーとなって

できるかどうかはちょっと

難しいのかなと考えていて

 

「あ~この人採用しても

私まだ抜けられないわ~」

と思っていました。

 

 

そんな中、チームビルディングの

仲間との勉強会で将棋の羽生善治さんの

DVDを見ました。

 

 

将棋の天才ですから

私の勝手なイメージですが

指し手を最後まで論理的

読み切って勝負をしている方

だと思っていました。

 

 

ところが意外なことに

将棋というのは

「他力が勝負を決める」

ということでした。

 

 

どうしても自分が持てる力を

すべて出し切りたいと思いがちですが、

自分が出した打ち手に

相手がどう返してくるかで

全く状況が変わってしまうため

強さを加減しているとのことでした。

 

 

一番強い打ち手は

(自分にとって最高だと思う)

相手によって不味い手に

なってしまうことがある。

だから意識的に弱める

こともあると言っていました。

 

 

 

相手を見て自分の打ち手を決める
強い打ち手が最善ではない

 

ということでした。

 

 

これを聞いた時に

人を育てることにも

共通しているなと思いました。

 

 

先ほどの私の例で言うと

今いるメンバーや

採用するかもしれない人材に

自分と同じような仕事の

やり方を望んでいたのだと

思います。

 

 

だから物足りなさを感じて

自分はまだ抜けられないと

思い込んでいたように思います。

 

 

自分がこうしたいと思う

好み(価値観)を

相手に押し付けていたのかなと

思います。

 

 

いつも言っていますが

人と人は違うものですから

私の価値観が他のメンバーの

価値観と一致することは

ないのです。

 

 

 

総務の幅広い仕事を誰かの

リーダーシップで動かすことを

次のメンバーが望んでいるか

どうかはわかりません。

 

彼女たちはそんなことは

望んでいないかもしれません。

 

彼女たちのベストなやり方と

価値観は私のものとは

違うのだと思います。

 

 

人を育てる役割を持つ方は

 

相手によって打ち手を変える

 

 

相手の「強み」によって

相手に響く最善の方法を考えながら

打ち手を出していくのが役割

なのでしょう。

 

強みとは

才能×(知識+技術)

言います。

 

才能は無意識に繰り出される思考、

感情、行動のパターンのこと

知識は学習と経験によって知りえた

真理と教訓

技術は行動のための手段のことです。

 

人を育てる方は、相手の才能に応じて

必要な知識と技術を

どうやって経験させていくか

 

これが考えなければいけない

打ち手なのでしょう。

 

その結果として、それは

相手の強みとして現れるもので

育てる側が考えることでは

ないのかもしれません。

 

 

 

私が抜けた後のことを考えたとしても

次のメンバーがどう動くかは

その人たちの問題で

そこには違う仕事のやり方が

あってよいのです。

 

その経験を通じて、知識も技術も

高まっていくのだと思います。

 

よく考えてみれば

子育ても同じですよね。

 

 

 

 

私には二人の息子がいますが

同じように育てたつもりでも

性格は真逆になってしまいました。

足して2で割ったらどんなに

いい息子たちか・・・(笑)

 

相手によって自分の打ち手を決める

 

 

もう一度肝に銘じておきます