選手のままでいるか監督になるか

今週はイチロー選手の引退で

もちきりでしたね。

いつか来るだろうとは思いましたが

突然の発表にびっくりしました。

 

 

引退の会見を一部見ていて

印象に残ったのは、

今後のことを聞かれた

イチロー選手がしばらく考えて・・・

「監督はないです。絶対に・・・

だって人望ないから・・・」

 

 

人望がないかどうかは

怪しいところですが

 

 

あ~監督はやらないんだ

と思いました。

恐らくすぐには・・・という

意味なのかなと思いましたが

 

 

ちょっとわかる気がしました。

 

名選手必ずしも名監督にあらず

 

とはよく言われますが

これは会社にもあてはまる

ように思います。

 

会社では管理職になる人は

一般職で成果を上げてきた

人でしょう。

 

これは成果を上げたのですから

当然と言えば当然ですね。

 

だからと言って、管理職に

なった(元)エリート一般職が

管理職として全員が成功しているか

というと、結構苦労している

という話を耳にします。

 

 

仕事に慣れてきて、自分のやりたい

ように進めて成果をあげることが

できると、無意識にそのやり方が

正しいと思い込んでしまいます。

 

 

自分のやってきたことを

同じように引き継いで

くれる人に後を託そうとします。

 

ですから、自分と同じように行動

できそうな部下がいないと

 

あ~任せられる人材がいない。

まだ自分がやらなければ!

 

と思い込んでしまうことが

よくあります。

と言うか、私自身もそういう

思い込みをしていたと思います。

 

 

先日、管理職になったばかりの

若手MGに話を聞いたところ

周りの部下に指導をしているけど

やっぱり経験不足で思うように

仕事が進まないのが悩みだと

言っていました。

 

「自分のコピーがもう一人ほしい」

 

こんなフレーズが出ていました。

 

気持ちとしてはわからなくはないですが

これは自分のやり方以外

目に入っていない証拠ですね。

 

 

管理職になっても、これまでの仕事を

しつつ、部下指導も増えるわけですから

同じやり方を貫こうとすると

時間が足りなくなるのは

当たり前のことです。

 

試合(仕事)はエースで4番

だけでは勝てません。

しっかり守ってくれる人も必要ですし

地道にシングルヒットを重ねて

一歩ずつ進む選手もいます。

エースで4番につなぐために

自ら犠牲になって送りバントを

する選手だっています。

 

チームはそうやって成り立っています。

 

 

派手にホームランを打つ選手は

目立ちますが、そうではない選手も

「自分のやりかた」でチームに

貢献しているのです。

 

色々な選手が集まってそれを

効果的に、それぞれの強みを

発揮できる場所を提供して

成果を出せるようにお膳立てを

する。

これが監督(管理職)の役割

なのだと思います。

 

 

 

これができるようになるためには

相手と自分は違う

 

この人にとって何が一番ベスト

(強み)なのか、これを理解しないと

目の前の人が本当に輝いて

いられる場所がどこかわかりません。

 

自分が成功していた状態と

同じ状態を望むのは、

相手にとっては苦痛か

もしくは相手の成長を止めて

しまうものなのです。

(相手はいつまでも管理職に

頼ってばかりです)

 

自分にとってのベストが

相手にとってのベストとは

限らないのです。

 

自分のベストを続けたいのであれば

永久にエースで4番を続ける

しかありません。

 

しかし、いつかは引退しなければ

いけない時がきます。

それが次の世代へ渡すという

ことなのだと思います。

 

 

組織のエースで4番をしている

人は、どこかで監督になる

覚悟を固めないといけません。

 

監督(管理職)になるということは

自分を一旦横に置いて

目の前にいる選手(部下)を

しっかり見るということ

なのでしょう。

 

そして、それぞれの選手(部下)が

どういう強み(輝き)を持っているのか

それをどう組み合わせたら

最高のパフォーマンスができるのか

チーム全体のことを考えて

発信するのが役割です。

 

 

監督は試合に出ることは

してはいけないのです。

 

 

もし試合(仕事)に負けたら

全部自分の責任です。

 

逆に成果が出たら、選手(部下)の

力です。

 

なんだか割に合わないような

気もしますが、

自分とは違う名選手(優秀な部下)を

世の中に送り出すことができたら

楽しいだろうなと最近は思っています。